Bull Moose (ヘラジカのオス)

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昨日はヘラジカについて書きましたが、
ヘラジカの説明不足に気がつきました。
やっぱり角を付けている写真も載せるべきでした。

ヘラジカは、現存するシカ科の中で最大の鹿です。
アラスカ、カナダ、北欧、ロシアなど、北半球の北方に生息し、
世界のヘラジカの中でも、アラスカのヘラジカは最大級だそうです。
オスの平均体重は550kg~700kg、背中の高さは2m以上です。
奈良の鹿と一緒で、オスだけがヘラ状の角を持ち、
毎年繁殖の後、11月から12月にかけて角を落とし、
春には再び角が成長し始めて、秋までには立派な角になります。
その角は、正面から見た幅は160センチ、重さ20キロというから驚きです。
半年で20キロもの角を成長させるって、すごいですよね。
角は骨と同じ成分で構成されているので、
ヘラジカが食べている葉っぱは、カルシウムがたっぷり含まれているんでしょうね。

うちの庭にはラズベリーが沢山植えてあるところがあるんですが、
毎年秋になると、2メートル近く育ったラズベリーを枝ごと1メートルくらいまで食べてくれます。
最初はかなり(ヘラジカに対して)腹が立ったのですが、
ヘラジカが食べて短くしてくれた方が、翌年のベリーの成長がいいことに気がつきました。
ヘラジカの唾液には植物の成長を助ける成分が含まれているそうです。

とはいっても、毎年家庭菜園をしている人たちは秋になると気が気でなりません。
我が家も庭で育てたキャベツを一晩で5個も食べられてしまったことがあります(しかも2年連続で)。
でも、もったりもったり食べている姿、そしてこののぼっとした顔
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どうにも憎めない動物です。

Moose (ヘラジカ)

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なんだかムーミンに似ている、のぼっとした顔をしているムースですが、
年に一回くらいは、ムースに襲われて人が怪我をしたり、亡くなったりする事故があります。

先週、アラスカで82歳のおじいさんがムースに踏みつけられているところを、
85歳の奥さんが、トラックの荷台に載っていたシャベルでムースを叩いて追い払った、という、
え〜〜〜〜!というニュースが載っていました。(以下、新聞記事へのリンクです)
http://www.newsminer.com/view/full_story/17266277/article-Alaska-woman--85--uses-shovel-to-scare-off-moose-attacking-husband?instance=home_news_window_left_top_2

2枚目の写真、なんとも痛々しいです。

昔、ピアスが若くやんちゃだった頃、山奥に住む友達の家に歩いて遊びに行った帰り道、
先を歩いていたピアスが、まっすぐ私たちの元へ向かって来たな、と思ったら、
ピアスの後ろに、鼻息荒いムースが追いかけて来ていて、こちらに突進してきました。
早めに気づいて白樺の林の中に逃げ込んで難を逃れましたが、あの時は怖かった!です。

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以来、距離を保ってムースを見ることが出来るようになった大人のピアス。黄枠が庭にいるムース。

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うちの庭に現れたムースの母子。野菜を育てているプランターに堂々と乗って食べている!


アラスカでは、熊に追いかけられたら逃げてはだめ、ですが、
ムースに追いかけられたら全力で逃げろ、と言います。

といっても、距離を保って、刺激さえ与えなければムースは大人しい動物だと思います。
ちなみに、ムースの耳が後ろに倒れている時は要注意です。
ムースは町中でもよく見る動物なので、愛着があって書き始めるとどんどん書きたいことがありますが、
今日はこの辺で。

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おたく散歩

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奇麗な朝焼けで始まる一日は、なんだか特をした気分になります。
特に、朝ゆっくりとできる週末に天気がいいと、もっと特をした気分になります。

今日は町中はマイナス40度くらいまで下がりましたが、丘の上はマイナス25度くらいだったので、
預かっている犬のハリオがリードなしで走り回れる散歩に出かけました。
(ハリオは脱走癖があって、家の周りはリードなしでは散歩できません)
行き先は前にブログに書いた、うちから車で5分のところにある、Gilmore Trail。

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マイナス30度以下になると、散歩を始めてすぐに帰ろうかな、と考えてしまう気温ですが、
マイナス25度くらいだと、防寒着を着ていれば普通に散歩ができる気温です。
私たち夫婦は自然観察おたく。
雪の上の足跡を見ながら動物たちの行動を想像しながら歩いていたら、極寒の中1時間半も散歩してました。

今日も幾つか小さな発見がありました。例えばこれ。
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フクロウが雪の上でネズミをキャッチした跡を発見。

写真には撮り忘れましたが、
ネズミが10センチほどの段差を何度も飛び上がろうと努力した跡や、
下り坂を利用して、自分の体の何倍もの長さの大ジャンプをした跡がかわいかった。

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いい運動になったし、小さな発見で大満足で家に帰ると、
庭でムース(ヘラジカ)の親子が食事中でした。
この時期、よくムースが庭に現れます。
ムースについての面白い?記事が先日載っていたので、明日紹介します。

Gang ギャング

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予報通り、フェアバンクスは今朝マイナス50度を記録しました。
うちは丘の上にあるので少し暖かく、外の気温はマイナス30度くらいです。
こんなに寒い中、毎日のように餌台にやってくるかわいいギャングことRedpoll=ベニヒワです。

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前にブログで紹介したチカディと同じくアラスカの留鳥で、
http://piercealaska.blog.fc2.com/blog-entry-12.html
極寒をたくましく生きる小さな小さなRedpollたち。
体の大きさは、チカディよりもまた一回り小さくて、頭の上が赤くて、それはそれはかわいいのですが、
一羽ずつ順番に餌台にやってくるチカディと違って、
Redpollは集団でやってくるので、うちではギャングと呼んでいます。

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餌台の周りを占拠して、

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小競り合いはしょっちゅう。

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でもひとりでいる時は、なんとも愛くるしい。

2年前は、このギャング達の数が多くて、餌台に餌を置いても数時間で空にされてしまい、
地元の新聞にも、鳥のえさ代で破産する!なんて冗談半分の記事が載ったくらいでした。

餌は主にひまわりの種ですが、ひまわりの種も物価の上昇と共に値段がどんどんと上がっていて、
10年前の2倍くらいの値段です。
でも、こんなに寒くて震え上がるような外でたくましく生きている彼らの小さな手助け、
そして、彼らの懸命でたくましく、そしてかわいい姿を見ることは、
私を含め多くのフェアバンクスに住む人たちの喜びになっていて、
自然の好きな人の家には、必ずと言っていいくらい鳥の餌台があります。

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それにしても寒そうです。がんばれ!

マイナス50度

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こちらに帰って来てから、ずっとマイナス30度くらいで、
なんと、週末にはマイナス50度!なんて予報が出ています。。。
”アラスカは寒いけど新潟は浜風があるし、湿気があるから新潟も寒いよ”、
なんて言っていましたが、今のフェアバンクスの寒さは新潟の比べ物になりません。
骨身にしみる、と言いますが、今のフェアバンクスは骨まで冷える寒さです。

マイナス30度は、普段なら耐えられるのですが、
最近のフェアバンクスは、風が吹き荒れて体感気温はもっと寒いのです。
今日は風がおさまったな、と思ったものの、まだそよ風が吹いていて、
そのそよ風が肌にささりました。

ピアスがいなくなってからは、こんなに寒い時は家で大人しく、がモットー?でしたが、
ハワイに出かけているダンの家の留守番を頼まれていて、犬のハリオがいるので散歩に行かなくてはなりません。
短い散歩にしよう、と思っても、張り切っているハリオを見るとついつい顔が凍るまで歩いてしまいます。
ハリオの散歩に出かける時、かなり着込むのですが、
どうしても露出するのが目の周りです。
明日からゴーグルをつけて散歩しようかな。

トップの写真は、お気に入りの場所の一つ、イーグルサミットで4年前のこの時期に撮った写真です。
(ジャンプしているのは私ではなく、とおちゃんです)
イーグルサミットに行きたいなぁ、と思っていたら、
今週末の予報では、イーグルサミットは風が強く、体感気温はマイナス70度くらいになるとのこと!!!
危険な寒さです。

Fish in a Pocket

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ツノメドリをモデルにした、画の大きさ18x12cmの小さな版画です。
2版2色刷りで、くちばしやお花の部分は手彩色です。
ソーラープレートの凸版技法で、授業の必須課題でした。
(ソーラープレート技法についてはまた後日説明します)
木版画に集中していたので、学期末に慌てて作成した割には周りは好評。

この版画、題名は Parka Puffin (パフィンのパーカ)か、
Puffin in a Parka (パーカを来ているパフィン)にする予定でした。
でも、とおちゃんがそれではつまらない、と言って名付けたのが、Fish in a Pocket。
よく見てもらうと、向かって右のポケットに魚がいます。
パフィンの好物は魚。口一杯に魚を加えて低空飛行しているパフィンはそれはそれはかわいいです。

デザインの段階で、パーカにパフィンやら魚やら、かなりササッとデザインしたので、
作った本人もポケットに魚を入れた事を忘れていました。
率直に題をつけるより、案外面白いかも、と思って、題をFish in a pocketにしました。

このパフィン、気づいた人もいるかもしれませんが、Puffin Familyの右下の子です。
姉家族の末っ子、あやぼんをモデルにしています。
そのあやぼん、もうすぐ4歳ですがこの間のお正月に七五三の着物を着て写真を撮りました。
私たち姉妹も着たこの着物、5年前に亡くなったおばあちゃんが作ってくれた着物です。
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着物って、日本が誇れる美しい文化の一つですよね。
今度は着物を着たすずめの版画とか作ってみようかな?

How are you?

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1年ほど前に作成したDrypoint(ドライポイント)という技法の版画です。
題名は、How are you, Pierce? ,12x10cmの小さな版画です。

一昨日の夜にフェアバンクスに戻りました。
到着前の機長からの外気温マイナス30度というアナウンスに、誰も驚く様子はなく、
森の中に点在する家の灯りを見下ろしていると、寒いはずのフェアバンクスがなんだか暖かく見えました。

いつものことながら、日本を出発する数日前から心の中は何とも言えない寂しさでいっぱいになります。
生まれ育った新潟に帰ると、今までの自分の歩んで来た道を振り返って、
私は新潟の人間だな、と、再確認します。

私の居場所はいつからアラスカになったんだっけ?
なんて遠い所に住んでいるんだろう。

そんな気持ちが入れ替わるのは、いつも決まって、飛行機の中からフェアバンクスの町が見えてくるころです。
日本とは全く違った景色を見ながら、帰って来たなあというほっとした気持ちになって、
日本でもらった沢山のパワーを胸にまた頑張るぞ、と思えるのです。

そしていつものごとく、こちらに帰って来た時は一週間くらい時差ぼけに悩まされます。
昨日も朝4時から眠れなくなり、オーロラをチェックしながら荷物整理をして、
昼にどうしようもなく眠くなってさっき(夕方)まで寝てしまいました。

明日から授業が始まります。
今学期は、版画の他にもコンピューターアートのクラスを取る予定です。
ちょくちょくブログにアップしていきたいと思います。

お正月

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お正月は、おせち料理とお雑煮、
そして、久保田、八海山、麒麟山などの新潟のお酒で始まりました。
私の通っていた中学の近くにある、小新たつみ、という割烹やさんのおせち料理です。
今回のおせちについていたカラスミはすごくおいしくて、
お屠蘇がすすみました。

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お正月といえば、お年玉。
姪っ子と甥っ子にあげるお年玉袋を、折り紙を切り抜いて手作りしました。

日本にいる間は、版画を彫ることはできませんが、
子供と遊んでいるときに、折り紙などでアートの案を思いついたり、
テレビを見ていて、いいな、と思う言葉を書き留めたり、
色合いのいいものを見つけてはスケッチブックに描いたりしています。
日本はアラスカに比べて、生活そのものがアートで溢れていて、
いろんな場面で今後の版画作成に役立ちそうなアイディアがあります。

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9日に子供達が東京へ帰った後、父の運転で燕三条市へ行きました。
三条市は金物で有名な所で、父がいい彫刻刀を買ってくれるというのです。
燕三条地場産センターというところで、桐箱に入っている高価な彫刻刀のセットを買ってもらいました。
今まで使っていた彫刻刀の10倍以上もする高価な彫刻刀。
これから大切に、そしてどんどんたくさんの作品を生み出したいと思います。

昨日は新潟の古町にあるお店で、版画の額装を頼んできました。
日曜日までに完成、配達してもらう予定なので、楽しみにしています。
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dogwood studio

Author:dogwood studio
2001年9月からアラスカ、フェアバンクスに住み始めました。アラスカ大学で野生生物学を学び、フィールドワークやネイチャーガイドをしていましたが、今はもっぱら版画制作と写真撮影と自然の恵みを得ることに没頭しています。絵本を作るのが夢です。

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