久しぶりの徹夜

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今日は春学期のStudent Art Show の提出日でした。
お花見に行った次の日から一週間、朝から晩まで展示会へ出す版画に取りかかっていました。
30x46cmの今までに取り組んだ中で一番大きな銅版画。
しかも、3版3色への挑戦です。
出来上がった版画の写真を撮る前に提出してしまったので、完成のイメージがないのですが、
上のデザインスケッチを見て、何がテーマだか分かるでしょうか?

昨日の夜10時、日本へ帰るとおちゃんを空港に見送ってから大学の版画スタジオへ行き、
試し刷りを2枚刷り終わったのは朝の7時!
前回のArt Showへの提出の時と同様、徹夜をしてしまいました。

今回提出した作品は3つ。
作品の全部にピアスが登場しています。
選考に残るかどうか分かりませんが、
展示会に出すために額装された版画は、額の中で誇らしげに見えました。
今回は、ある版画を生き生きと見せるための額をとおちゃんが手作りしてくれて、
とっても素敵な作品になりました。
その写真も撮り忘れましたが、近いうちにアップします。

お花見

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日本の桜の花はもうほとんど散ってしまった頃でしょうか。
桜が咲き誇る写真を見る度に、桜っていいな、日本って素晴らしいな、と、
望郷の念に駆られます。
桜の開花で春を感じるように、私たちがアラスカの春を感じるお花があります。
Pulsatilla patens (Wild crocus/Pasque flower)、オキナグサ属の植物のお花です。
桜のお花見とは全然違いますが、私たち夫婦の春の恒例になっているお花見に週末出かけてきました。

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片道6キロくらい、溶けかけの雪でびっしりの道を、
道に残るあまりの雪の多さに、花はまだ咲いていないかも、、、という不安を胸に、
長靴でひたすら歩くこと2時間。
ドキドキしながら花が咲く斜面を見下ろすと、ちょうど花のピーク!満開でした。

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茎も花もフワフワの毛が付いていて、いかにも北国の花。
咲き始めの濃い紫色の花びらはとても薄く、
光を通すと透き通って見えます。

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この花は南斜面の水はけのいい所が好きみたいで、
かなりの斜度があるところに咲いています。
Pulsatillaの周りにはトゲトゲのバラがたくさんあって、膝をつこうとする度にチクチクします。
チクチクに負けずに写真を撮るとおちゃん。
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この時期、毎日のように春の訪れを告げることがあります。
渡り鳥がどんどん飛んで来ていて、
色んな鳥の歌も聞こえるようになってきました。
昨日の朝、Swainson's thrush(シロハラコツグミ)の歌が聞こえました。

歌へのリンク:シロハラコツグミの歌
(ページの真ん中あたりにある黒いバーの再生マークを押してください)
姿はあまり見せないけれど、声でいつも楽しませてくれる鳥。
春だ〜!と感じる、とても透き通ったきれいな歌を歌います。
フェアバンクスは春爛漫です。

Dog-wood Summer

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銅版画とコンピューターアートの授業と並行に制作していた木版画が、
やっと!完成しました。
ピアス(犬:dog)とゴゼンタチバナ(dogwood)の語呂合わせ第2弾の、
Dog-wood Summer 画の大きさ36x36cm、3版10度刷りの版画です。
(語呂合わせ第一弾は、こちらhttp://blog-imgs-36-origin.fc2.com/p/i/e/piercealaska/DogwoodPrint.jpg)

ちょっとアップにした写真。
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この版画制作で、大切なことを沢山学びました。
ここをこうすればよかった、あの時こうしてたら良かったな、
と、思う事が多々ある制作過程でした。
でも、最後には版画の中のピアスを見て自分の中に笑顔が出る版画になりました。

この版画を制作しながら、自分にとってアートをする上で一番大切なことは何かな、と考えました。
自分が作って行きたい版画は、どういう版画なのかな、と。
私は、私の版画を見た人が、Giggle, Laugh, Smile のどれかを感じてくれたら最高だな、と思います。
Giggle : クスクス、ププッ、と思わず笑っちゃうような
Laugh: 思いっきり笑っちゃったり
Smile: 思わず笑顔がこぼれるような
そんなアートが作っていけたらいいな、と。

この事に気づけたことで、これから制作する版画の方向性が決まって来たかな、と思います。
そんな、私にとっては本当に大切なことに気づかせてくれたピアスの版画です。

出始めました

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以前ブログで紹介した春一番の恵みの白樺水、
http://piercealaska.blog.fc2.com/blog-entry-20.html
昨日の夕方に庭の白樺にドリルで小さな穴をあけたら、数本からポタポタと白樺の樹液が出てきました。
今朝、見に行ってみると水筒からあふれるほど樹液がたまっていました!
早速、シーズン最初の白樺水を飲みました。

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水筒にたまっている冷たい白樺水をゴクゴクと飲むと、
体にスーっ!と染み渡って、体の中から元気になるのを感じます。

昨日のブログの写真の答えは、
キツネの足跡、でした。
キツネの足の裏が暖かいので、積もった粉雪の上を歩いたときに表面だけが少し溶けて固まって、
それ以外のフワフワの粉雪は風で吹き飛ばされて足跡のおせんべい、が残ったんですね。
地面から浮いていて、とってもかわいい足跡でした。

明日からは集めた白樺水をシロップにする作業が始まります。

サスツルギ

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北極圏でジャコウウシたちを見た所の近くの、風の強い川の上のサスツルギの写真です。
サスツルギとは、雪の表面にできる模様の一つで、風で削られて出来たものです。
風の吹いてくる方が鋭くとがって、風の向きにそってなだらかに伸びている、そうです。
尖った場所に立っても崩れないくらい、雪の方面はカチコチに固まっています。
まるで雪の彫刻です。

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そんなサスツルギがいたるところに形成されているところに、面白いもの発見。
さて、これはなんでしょう?

ちょっとアップにした写真。
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ヒント:2つの固まりが繋がっていて、右下に影が映っています。繋がった固まりは地面から浮いています。

Common Raven ワタリガラス

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日本のハシブトガラスより一回り大きい、Raven(レイヴン)ことワタリガラス。
鳥の中でも、一番多彩な声色で鳴くと言われています。
日本では嫌われ者?のカラスですが、私は昔からカラスは好きで、
特にレイヴンは鳴き声と首の周りのフワフワとしたタテガミが奇麗で好きです。
うちの辺りはカラスの通勤経路にあるようで、毎朝毎晩、上空をカラス達が飛んでいくのですが、
鳴き真似をしてよく話しかけるほど、ワタリガラスが好きです。(端から見たらかなり怪しい。。。)

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そんなレイヴンへの気持ちが通じたのか、
怪我をしたレイヴンを保護して飼っている人が、
小屋の中に入って写真を撮っていいよ、と言ってくれたので、
かなりの至近距離でレイヴンくんとの時間を過ごせました。

ヨガをする?レイヴンくん。
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よくつつくカラスだから気をつけて、と言われたので最初は恐る恐る接していましたが、
一度もつつかれることなく、おいで、というとぴょんぴょん跳ねて近づいて来てくれたり、
とてもフレンドリーなレイヴンくんでした。

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カラスは黒いイメージですが、よく見るととっても奇麗な羽の色をしています。
なでられても騒がないように訓練されている、とのことで、触らせてもらったら、
スベスベでツルツルで、うちの黒猫ランスのビロード毛並みを越える、
野生の美しさが凝縮している艶のある毛並みならぬ羽並み、でした。

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冬はグループ行動しているレイヴンたちも、最近ではもっぱら2人組でいます。
アラスカの春、夏は短いので、鳥も動物も一気に繁殖の時期を迎えています。

Northern Hawk Owl オナガフクロウ

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北極圏からの帰り、夕暮れを背景に木の枝に止まっているフクロウを見つけました。
Northern Hawk Owl オナガフクロウです。
フクロウの中では、結構頻繁に目にするフクロウです。
今回の旅だけでも、6羽見ました。

ちょっと離れた所に止まっていたフクロウくん、
どうやってそんな所でじっと止まっていられるんだろうって所にいたりします。
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ささってる?!
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Muskox ジャコウウシ

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この間の週末、北の方が天気が良さそうだったので(また)北極圏へ出かけてきました。
写真に写っている黒い粒つぶ3つは、
カリブーと共に北極圏を代表する動物、ジャコウウシです。
北極海から南に30キロくらいのところ、樹木のない広大な、風の強い過酷な場所で、
のったりのったりと動くジャコウウシたち。

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ジャコウウシはウシと名前についていますが、ヤギの仲間で、
日本の動物の中では、カモシカに近い動物です。
人の髪の毛のように歳とともに伸びるマントのような外の毛の中に、
とても柔らかくて暖かいQiviut(キヴィュート)という冬毛が沢山体を覆っているので、
マイナス40度でも、へっちゃらで寒くない(?)そうです。

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頭の少し後ろに、フワフワの毛が抜け始めているのが見えます。
この毛で作られたマフラーや帽子は、とても柔らかくて、とても暖かく、
値段は高いですが、寒い所に住む人にはお勧めの品です。
値段が高い理由は、外側の毛が伸びるのには時間がかかるので、
羊のように毛を刈って収穫することができないからです。
バリカンで刈る代わりに、大きな櫛ですいてフワフワの毛を集めるそうです。

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この写真、ジャコウウシくんを景色と一緒に撮ろうと思って撮った写真ですが、
帰って来てからコンピューターの画面で写真を確認したら、キツネも写っていました。

左の上の方に写っていますが、小さすぎて見えないと思うので、キツネくんの所だけアップ。
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北の果てに住むジャコウウシたち、もうすぐ赤ちゃんが生まれる時期です。

サーモン

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今学期は版画の他にDigital photo & pixel paintingという、
コンピューターの授業を取っています。
イラストレーターとPhotoshopを使った、コンピューターアートの授業です。
その授業の2つめの課題は、スーパーコンピューターのキャビネットドアのデザインでした。
スーパーコンピューターの名前は"FISH"。
大きさは高さ192センチ、幅60.5センチの細長いドア2枚分の大きなデザインで、
私は鮭の一生をテーマにしたデザインを作りました。

ほぼ毎日のように食べている鮭。
鮭の一生を、卵から稚魚、川から海へ、そしてまた川に遡って命をつなぎ、
死んでからも鮭は私たちを含めた動物、食物にその栄養は回って行く。
ずっと廻って行く命のバトンタッチを表現したと思いながら、
星が降るようにイクラをアレンジしたり、
作品を作る直前に見たオーロラを空に入れてみたりしました。

10人ちょっとの応募の中から、実際にドアのデザインに選ばれました!
実際にプリントアウトされて、スーパーコンピューターのドアに貼られるそうで、
色々な手直しに時間がかかりますが、
自分の作品が冷蔵庫くらいの大きさのポスター2枚分にプリントアウトされるので、
できるだけ奇麗な仕上がりになるよう、がんばろうって思っています。

二川英一さん版画展のお知らせ

040512NekoHidesan.jpg ← 二川英一さん作の版画
カナダのハンソン島でオルカ(シャチ)の研究ボランティアアシスタントをした時にお世話になった、
二川英一さんことヒデさんの版画展が東京、雑司ヶ谷(南池袋)で開催されます!
もっと早くブログで紹介しようと思っていたのに、
早すぎてもよくないし、と思っていたらなんと開催当日になってしまいました。

ハンソン島に行ったときに、島のベテランヒデさんには色々とお世話になりました。
私の中のヒデさんのイメージは、ムーミンのスナフキン、のような人。
観察眼が鋭く、自然の中で色んな発見をして共有してくれる人です。

以下、ヒデさんからもらった展示会の案内のコピーです。
”1994年より13年にわたり、カナダーブリティッシュコロンビア州、ハンソン島の野生オルカ観察施設「オルカラボ」で生態調査に携わる。カナダーアラスカでの長期キャンプ生活で、多くの野生動物と出会い、野生動物の生きる姿や先住民文化に触発され、98年より木版画を始める。展覧会、絵本制作を活動の中心とする他、野生動物や先住民文化についてのワークショップや版画教室なども開催している。著作に「オルカの夏」「カラスとカモメ」「トーテムポール」「まいごのオルカ」(福音館書店)などがある。”

ヒデさんはこれまで、オルカや白頭鷲などハンソン島に住む動物の版画もたくさん作られていますが、
今回の版画展のテーマは ”ねこ、野生〜Cats in wildness~ "
日本の野良猫ちゃんたちをテーマにした版画の展覧会です。

4月6日(金)〜15日(日) ギャラリーシャコ(豊島区南池袋3−4−19)にて、
朝10時から夜7時まで。
東京メトロ副都心線雑司ヶ谷駅から徒歩五分
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すずめや、というどら焼きやさんのギャラリーだそうで、お茶会などもあるそうです。
http://dsuzumeya.exblog.jp/15525515/
galleryshako copy

お時間のある方は是非、ヒデさんの版画展に出かけてみてくださいね。
ワァ!っという新鮮な感動があること、間違いなし!です。
(私も行きたい!けど行けない。。。ので、行かれた方は私のために写真を撮って来てください)。

巣箱

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我が家の庭にも、やっとフクロウの巣箱が設置されました!
この間ブログで紹介したボレちゃんことBoreal Owl用の巣箱。
手のひらサイズのフクロウなのに、30x30x45cmの結構大きな巣箱。
とおちゃんが板を買って来て作ってくれて、
昨日の夕方、うちの庭に設置してくれました。

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はしごを使って木に登るとおちゃん。
背中に背負っているのが巣箱です。
はしごで届く所に設置するのかと思いきや、
枝を使って更に上の方へと登って行って、結構な高さに設置してくれました。

巣箱を設置した周りには、リスとムースの足跡があちこちにあります。
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ちょうど一週間前に、うちの外でもボレちゃんが鳴いていました。
いつかこの巣箱をボレちゃんが使ってくれるといいなあ、と、期待してます。

窓の外に

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4月1日エイプリルフールの日の朝、
若いムースくん(オス)が窓のすぐ外に遊びに来ました。
柳の木の芽を枝ごと食べるムースくん。

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私とバチッ、と目が合って5秒、我に返ったようにハッ!とした顔をして逃げて行きました。
逃げた方向の窓に移動すると、今度はもっと至近距離に。

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写真にはうまく撮れませんでしたが、
至近距離の窓越しムースくん、角が生え始めているのが少し分かります。
毎日毎日、春の訪れを色々な場面で感じる季節になりました。
Profile

dogwood studio

Author:dogwood studio
2001年9月からアラスカ、フェアバンクスに住み始めました。アラスカ大学で野生生物学を学び、フィールドワークやネイチャーガイドをしていましたが、今はもっぱら版画制作と写真撮影と自然の恵みを得ることに没頭しています。絵本を作るのが夢です。

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